第七章
「あ あなた様は もしや ペリー殿であられるか」
ペリーの落ちぶれた姿に 激しく動揺した直弼が しどろもどろになりながらも そう問うた
「ワタシハ ペリー で アル が アナタハ だれ?」
片言の日本語だが その言葉からは 西洋の匂いが感じ取れた
「わ 私は伊井直弼と申す 今の日本は西洋文化で改新しなければ ダメなのです」
「幕府は利権や制度で この町 日本を納めようとしておるようだが それでは 根っこが腐れていくのに 気付かない! 国が! ダメになってしまう!」
涙と鼻水で グズグズになりながら 直弼は心の内を吐露した
それは 直弼が 罵声や窃盗など 悪事をすることによって 押さえていた
「改新」への思いであった
「…その気持チ…本気…ナノ…デスネ…」
ペリーはしばし考えているようだった
その日本人とはまるで違う
堀の深い顔からは なかなか表情が読み取れない
直弼は涙を汚れた袖で拭いつつ 言った
「あなた方が日本を まるで変えてしまおうと しようとしているのは しっています」
「ンーツヅけ ナサイ」
「どうかッ! 私もあなた方の仲間にいれてもらいたいッ」
「この私と 共に 日本を変えていきましょう!」
二人の男が 熱く握手を交わすなか
夜空には それを祝福するかのように
鮮やかな花火が上がっていた