第三章 マーダー

背筋を氷の蛇が這い回る 

サッとナタを引き抜き 後ろを振り返ると

 

そこには 背の高い男がいた 

その男のある一点を見たとき 

足の先から 頭のてっぺんまで 狂気を詰め込んだ ような人間だということが すぐわかった

 

笑っていたからだ 

真っ黒な瞳をいびつに歪ませ

口の両端をつりあげ

 

その男の口からたれる『黒い糸の束』を見たときに ペリーは思った

 

ここは 地獄だ

私は地獄に落ちたのだ