12.最強のタコを目指す最弱のタコを、イカ界は全面的に支援した
ワシントンの化身と言われ恐れられる一人の怪物がいた
齢10にも満たないひ弱な男の子(おのこ)、それが、そのスポーツジムのコーチが見た第一印象である
アメリカ合衆国、首都ワシントン
アメリカでは今、空前のスポーツブームである
メキシコに核爆弾が落とされ、メキシコ人(ゴミ共)が全員即死召(め)された瞬間(とき)から、世界に平和を取り戻した証として1年に1回アルティメット・オリンピックを開催している
そのときのユートピア大統領(※)の声明は次のようなものだった
「It did not conduct various good deeds after ahimsa, so its body was destroyed into death, resulting in a fall into Ashura-do, Asura realm.」
(不殺生の実践したが、諸善業を行わなかったので、その身が破壊(はえ)し、命終して阿修羅道へ堕ちてその身を受けた)
ワシントン広場に集まった群衆は、なに言ってんだお前は、とハテナマークが無限に浮き上がらせながら理解できない事象に対する策として、大統領にコカコーラの瓶を投げつけまくった
中には濃硫酸が入った瓶もあり、それは壇上のタングステン製の頑丈なスピーチ用マイクに当たって粉砕し、硫酸が飛散、悲惨なこととなった
※注釈(大統領は、メキシコに核爆弾を投下すると決定した翌日に、あまりにも気分が良くてたまらないので、旧名『ユリシーズ・グラント・Jr』から、『ユートピア・アルティメット・ヒューマン』に改名している)
ユートピア大統領は、あまりのハチャメチャなできごとに爆笑しながら、45mm護身用ピストルを硫酸を投げ付けた数十人に向け、ピンポイントで射殺しながら、こう続けた
「我が国で、これから、オリンピックを毎年開催することを決定した」
群衆は静まり返った
硫酸コカコーラの次弾はもはや、手から滑り落ち、ワシントン広場に数百個ほど転がっている
それほどに衝撃的な宣言だった
そしてさらにこう続けた
「競技内容は、何でもあり(バーリ・トゥード)だ!! 人類の持てる力を限界を突破し究極的に競い続けるのだ!!」
一瞬にして静まり返った群衆は、沸点が低すぎることでお馴染みのドライアイス(−78.5℃)と同じくらい沸点が低すぎるので、一瞬にして沸き立った
テンションが上がりすぎて硫酸コカコーラを拾い上げ投げつけた群衆の3人が大統領によって頭蓋を撃ち抜かれ死亡したが、それは大した問題ではなかった
世は競い合う時代となった