6.都営イルカ更生センターに収容されたイルカ、右脳と左脳を同時に眠らせ遊泳中に溺死する姿が散見され、観客からは大不評だが、「大人しくなった」などと飼育員からは概ね好評を得る

桃は身体が痒いことに気がつかなかった

痛覚神経にハーデスが網目のように絡まりあっていたからだ

もはやハーデスは意思を保てず、身体の一部と成り果てた

天の遥か彼方、重力の狭間にある地獄の門が、地獄の支配者を失ったために、あらゆる重力の中心点に、浮かび上がった

すなわち地獄の釜が溢れ出したのだ、この人の地へと、亡者(ひと)が、亡犬(いぬ)が、魔界は今、全土へと広がっていた

 

ゼウス曰く

「弟が死んだことよりも悲しいことは、クソ真面目なヘパイストスがマンション状に改築したこの桃(?)の中が揺れて、元ヤンのディオニソスが造った神の美酒がビシャビシャ溢れることくらいかな、しこたま美味いんだよな…」

ゼウスは泣いた(ケルベロスは叩かれすぎて死んだ)

 

アテーナーは神の目を持ってして、その部屋のひときわピンクな内壁に覆われた深部にて、力を吸い取られ11歳児と化したツクヨミ君と母上であるヘラの濃厚なオネショタックスを見て興奮するばかりであり「もはや暇すぎる時を持て余した神々のセックスパラダイス!!」と絶叫する興奮した、ただの女神(おんな)に堕落していたが、そこらへんは父親譲りであるために誰も気にしなかった

ツクヨミは搾り取られていたことは確かであったし、惚れ気であることも確かであった

一方ヘラは上から102、62、96と、ムチムチボインボインであることは確かであったし、可愛い男の子がヨダレがズビズバ出るくらい好きだったことも確かであった

 

この中世ヨーロッパも土下座して道を譲るくらい堕落した神の中にもまともなものがいた

 

鍛冶の神ヘパイストスである

「東方の神は力を吸い取られ弱体化し、私達(私以外だが…)は肉体を吸収され、堕落している、西方の神はどうであったか…ヘルとロキは…考えたくない…やめよう…(おそらくだがバックギャモンのしすぎで大はしゃぎしているだろう…)」

やや鬱気味であったが、マンション建築の途中に内壁に柔らかく薄いところを見つけた事が、希望に感じていた

あとはソレを貫通する物を作らなければ…

 

火が必要だった

アポロンはスヤスヤ眠りこけていたために役に立たなかった

11Fに住むアマテラスの元へ尋ねる

「やあアマテラス……ちゃん」

その神々しい美貌はどこへやら、今は幼き少女である

だが内に秘める太陽は、まだ沈んでいなかった

「火を貸してくれないか…ここの松明に触ってくれるだけでいいんだ」

アマテラスがおどおどと手を触れると、ゼウスが持ってる杖の先に付けた桃のヤニが業火のごとく燃え始めた

「ありがとう…ございます、東洋ではこう言うのかな? ともあれ助かったよ…」

ヘパイストスは部屋を去り、エレベーターへ乗った(ヘパイストスはそれを桃式昇降機と名付けた)

 

「あとは………鉄だ」

ヘパイストスの旅はまだまだ続く