4.安倍晴明、姓名判断師にダメ出しされ、思わず得意の式神を使役する

変異者による殺戮が終わった頃にはすっかり屍(しかばね)が通りを埋め、例の如く通報を受けた保健所が除骸車(じょがいしゃ)が死体を轢き、骨を砕き、血を浴びて赤く染まる

はたから見ている小学生は、心臓が弾けたときの「プチリ」という音と吹き出る鮮血を楽しみに除骸車の周りに集まってくるのだが、これもまた脳みその容積が10mlほどしかないであろうという子供が距離感を見計らい、腕を巻き取られランドセルのベルトが歯に引っかかり、そのまま骸だったもの、血骨のパテの一部となるのであるが

これもまたこの日の本の国の一般的な出来事である

クラスメイトは決して動揺しない

そういうわけで、日は巡り、子は成長し、親は老い、世界が回っていくのだ

子供「ところでギッチョンあの光はなんでごぜぇましょ」

水頭児かと見紛うばかりの低知能な餓鬼(ガキ)が空を指差し母親に問うた

母「チッ…わけのわからないことをほざきやがる……あの光はケルベライトの臨海反応だよ…ッてそんぐらい小学生でも習わねえのか? まったく近頃の情操教育ってやつはクソ極まる下衆の民による意思の伝達だな」

子供「母上は早口で要点を得ない喋りが大好きで候(そうろう)でございまして候(そうろう)ですなあ」

母「とにかく家に帰るか…牛乳プリン買ってあるからさ…」

 

天界の異変に気付くものも、僅かにいた

これはここ、日の本の国に限ったことではない

 

世界は一変する