作成日:

詩『キャベツの森』

キャベツが消えた
人類が無駄な新聞を刷るので
一晩のうちに伸びて木になった

モヤシが消えた
人類が川底をコンクリートで覆うので
一本残らずミミズになった

見捨てられてキリウ君
キャベツの森で泣いた
涙の雨でハシャぐミミズに
財布の小銭ぶちまけた