7.終焉-フィナーレ-

鬼「太郎の爆散を確認、陣形、至急通常形態へと移行せよ」

鬼「承知」

鬼「暫し待たれよ…"アンドロマリウス"の様子がおかしいぞ」

鬼「暴……走……しているのか…?」

鬼「あのままでは突撃して来るぞ! 間に合わぬッ……間に合わぬぞッ……!! どうするエイブラハム!!」

鬼「慌てるな、我らには秘術があるではないか」

鬼「『黒遁』」

鬼「臨兵闘者皆陣列在前(リンピョウトウシャカイジンレツザイゼン)皆の者も唱えよ」

鬼「「「臨兵闘者皆陣列在前!!」」

 

鬼「総てを無に還す」

 

中央都市(ニュートランド)の高さ10mの門へ、"アンドロマリウス"の巨大なクレーンが突き刺さらんとするその刹那、突如として地面へ噴き出た黒沼が総てを呑み込んで行った

バンデルソンは…その場から動く事もなく…"アンドロマリウス"と共に、地下10kmへと続く暗黒の沼の中へ沈んでいった

 

鬼「惜しい忍者(おとこ)を失った…奴は頭(かしら)であったな」

鬼「そうだ…ペロブラハム、バンデルソンは北部都市(ノースランド)の孤児たちを集めて忍者組織を形成した、鬼たちの間では声となり音となり、響となり、叫びとなる男だった…私があまりの煩さ(うるささ)で名付けた皮肉を込めた呼び名"隠密のバンデルソン"がここまで浸透するとは思いも寄らなかったがな…」

鬼「お主があの二つ名を付けたのであったか…まさか、我が通り名である"豚面のペロブラハム"はもしやお主が…?」

鬼「ああ、そうだ、お前の汚い豚面によく似合っているだろう?」

鬼「あまりに酷かりし所業…」

その日背負ったペロブラハムの悲壮は、それはそれは凄まじきものだったという

 

かくして鬼ヶ島(グッドランド)を中心とした、様々な都市と鬼達を巻き込んだ一悶着は終わりを告げた

だが、まだ鬼達は知る由(よし)もなかった

神ヶ島(ウェイストランド)を支配した、一つの桃が存在している事を……

おわり