5.親父が買ってきたテキーラを全て火炎瓶に加工する趣味をお持ちなのがこの私です

東に行くところ10万キロ、クレーン"アンドロマリウス"は木々を、川を、渓(たに)を、街を、鬼を、粉砕しながら只管(ひたすら)に突き進んでいく

鬼「なにやらバンデルソンがモンスタークレーンに乗ってここ(中央都市(ニュートランド))へと向かってきているそうだが」

鬼「その方角は採石場ではないか…太郎…!?」

鬼「奴の気配がする!! 構えよ!!」

鬼たちはそれぞれの持ち場(1DKロフト付き)に備え付けられた対物ライフル"不滅"に跨り爆塵の立ち昇る西の鬼ヶ交差点に照準を合わせる

鬼「見えるか閃光、聴こえるか残響、ほとばしる絶叫、Soあれは民々の声だYO」

鬼「ヤバスギルhelpボイス、着々と過ぎるこの刻(とき)、待つ鬼(おれ)らの巣(ギルド)、サイス持って待ち構え死神のサイズ"不滅"で消して逃さず」

鬼「中央都市(ニュートランド)、ニートの太郎、就職しろ太郎、忍者にはなるな太郎(給料が安いのですぐ謀反がおきる)」

鬼「しっかりリッスンかませ! 気をぬくと一瞬で噛まれんぞ!」

鬼「「「Oh!!」」」

 

中央都市(ニュートランド)の鬼たちは、肌が浅黒く、独特な姿をしている、鬼の中でも異端な者たちであった

完全に暗号化された言葉を用い、他に理解をさせずに速やかに指令を伝える術を心得ていた

彼らの事を黒鬼(ニグロオニ)、鬼ヶ島(グッドランド)の者たちはそう呼んで、蔑んでいた

鬼ヶ島(グッドランド)は現在ハイパーインフレ真っ最中であり、あらゆる物資が枯渇し、あらゆる鬼が飢え、あらゆる都市を嫉妬していた

それはそれとして肌が暗黒の鬼たちは気持ち悪いと思っていた(みんな病気だと思ってる)