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後書き

 (後書き)

 

 突っ込みどころだらけの本編に1ミリも触れずに、自分語りに終始することを先にお詫びしたい。

 大げさな話、私は自分に決着をつけるためにイドピカを最後まで書いた。自分が始めてしまったことを終わらせることで、何かが得られると思っていたのだ。

 とかなんとか言いたかったけれど、年明けくらいから、全部どうでもよくなってしまった。今は達成感や解放感よりも、なんだか未練がなくなったという感覚が強い。

 イドピカは、確か2013年初頭くらいからネット上で書き始めた。もう少し前だったような気もするが、手元に記録が残ってない。その後、#2の冒頭まで進めたあたりで頭から書き直したせいで、このサイト上での#1の公開日は2014年7月となっている。

 はっきり言及してこなかったのだが、イドピカは数年前に突然タイトルを変えた。変えた結果、今のイドピカになった。理由はいろいろあるが、精神衛生上あまり言いたくない。とりあえず、以前のタイトルの話はしないでほしいとだけ、お願いしておく。

 イドピカ書いてる7年間に、私は色んなものを捨ててしまった。

 現実的な話をすると、マスコットキャラを祀り上げるWebサイトを作りたいなら、他にいくらでも方法はある。すごく身勝手なことを言うと、こんなやたらと長い素人のWeb小説、私だったら読む気になれない。

 結局、他人に読んでもらうためよりも、自分の意地のためにしかイドピカを書くことができなかった。

 だからこそ、そんなイドピカを読んでくださった方には、感謝してもしきれない。

 生きることは恥さらしで、イドピカは存在自体が恥だけれど、私の大切なものだった。この世のどこかにイドピカを読んだ人が、キリウ少年のことを知っている人がいるかもしれないことが嬉しくて、そういう気持ちになりたくて今もインターネット上に居る。

 何よりそれを嬉しいと思えるようになったことが、私にとって一番の進歩なのかもしれなかった。

 ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

 

(2020年3月27日)

 

 

 せっかく完結したので、あらすじをちゃんとするなり人物紹介を作るなりして、作品としてもう少し整備するつもりです。ストーリーとかキャラについて自分が思ったことも書きたいので、ものすごく恥ずかしいセルフ解説もやります。

 あとはサブキャラ周りで書ききれなかった話がいくつかあるから、気が向いたら番外編も書くかも。