Hotline Miami 2のエンディングは3種類ある
具体的なエンディングの内容を書いてるわけではないですが、未クリアの方は読まない方がいいと思います。
注意事項
実際に筆者がゲーム中で確認できたのは2種類だけです。残りひとつは、セーブデータを直接編集してフラグを書き換えて表示してます。そういうのに嫌悪感がある方はすみません。
それと、もしかしたらこのページに書いてあることは私にとっては発見だったけど、ファンの間では有名な話だったりするかもしれません。少なくとも私が以前に検索した時は、探し方がダメだったのか見つけられませんでした。なので非常に恥ずかしいかもしれませんが、恥を忍んで書きました。
では、次項から本題です。
3つのエンディング
Hotline Miami 2には複数のエンディングがあります。ストーリーの展開が左右されるようなものではないですが、主にEvanの残りの人生の過ごし方に関わってきます。
これらのエンディングに一般的な呼称があるかは不明ですが、ここでは説明上、エンディングA・エンディングB-1・エンディングB-2と呼んで区別しようと思います。
以下は各エンディングの概要です。
エンディングA
条件: [2-20: Release]クリア後のデモでSharonの手紙を読んだあと、電話を調べる。
Evanは家族とともにテーブルを囲んでる。RichterとRosaが見てるテレビ番組の内容は、Martinへのインタビュー ([2-4: Final Cut]イントロのもの)。
エンディングB-1
条件: [2-20: Release]クリア後のデモでSharonの手紙を読んだあと、タイプライターを調べる。
Evanは部屋でひとりタイプライターに向かっている。RichterとRosaが見てるテレビ番組の内容は、Evanへのインタビュー。Jacket事件についてEvanは「具体的な証拠は無いが陰謀があったはず」と言う。
B-2との見分け方として、インタビュアーとEvanの最初の一言は次の通り。
エンディングB-2
条件: [2-15: Withdrawal]の3エリア目をノーミスクリアし、デモ中に操作可能な数秒の間に机の上のフロッピーディスクを回収する。[2-20: Release]クリア後のデモでSharonの手紙を読んだあと、タイプライターを調べる。さらに謎の条件を満たす (次項)。
Evanは部屋でひとりタイプライターに向かっている。RichterとRosaが見てるテレビ番組の内容は、Evanへのインタビュー。Jacket事件についてEvanは「間違いなく陰謀があった」と言う。
B-1との見分け方として、インタビュアーとEvanの最初の一言は次の通り。
B-2が見れない!
前項で『謎の条件』と書いた通り、実際のところ筆者はB-2を正規の方法で見たことがないです。後述しますが、いくつか思い当たる条件を試してみたけど、いまだに見られてません。
そもそも、B-2の存在ってどれだけの人が知ってるんでしょうか。見た目はB-1とほとんど変わらないので、数回エンディングを見た程度では、仮に見てたとしても気づいてない人もいるかもしれないです。
「とにかく… 正規の方法でB-2を見たことがないと書いた ここまでは いいか? Hotline Miami 2のセーブデータファイル savedata.vfs
があるだろ 中身を調べたんだ… それから 奇妙な電話が かかってくるように なった」
Bikerはそんなこと言いませんが、たまたま別件でセーブデータのファイルを調べていた時に、Hotline Miami 2のセーブデータには『ending』という名前のフラグが3つ存在することが分かりました。エンディングフラグは、savedata.vfs
の先頭から0x310バイト目付近の ending.dat
という文字列の後ろにあります。
当時の私はエンディングAとB-1の存在しか知らなかったので、何をしたときにそれぞれのフラグがONになるかを調べることにしました。
ここのページでは各フラグを、単純にフラグ1・フラグ2・フラグ3と呼びます。(これはデータ上の並び順です。)
フラグ1
フラグ1は、[2-15: Withdrawal]の3エリア目をノーミスクリアし、デモ中に操作可能な数秒の間に机の上のフロッピーディスクを回収した時にONになります。[2-15: Withdrawal]の3エリア目でミスするとOFFになります。
エンディングのフラグという意味では、個人的にはこの時点でちょっとハテナマークが出ました。フロッピーは[2-Bonus: The Abyss]の解放条件というだけで、エンディングとは関係ないと思っていたからです。
このフラグは、一旦ONにしても、[2-15: Withdrawal]の3エリア目で死ねばOFFに戻ります。ONになったフラグを保ちたい場合は、むやみに[2-15: Withdrawal]に突撃しない方がよさそうです。
フラグ2
フラグ2は、[2-20: Release]クリア後のデモでタイプライターを調べた時にONになります。また、ここで手紙を調べた時はOFFになります。
となると、データ的には家族より本の執筆を選ぶ方がTrueエンドなんでしょうか。あのシーンはストーリーの流れ的には電話を調べる方が自然なので、大雑把な私は初見ではタイプライターに矢印が表示されてることに気づきませんでした。
電話を調べたEvanはたぶん、Richterを取材するうちに、彼の母を思う気持ちに心を動かされたんでしょうね。この分岐は、Evanが地下鉄で出会ったRichardの「優先順位を考え直したほうがいい」に対する答えを選ぶシーンになってます。
フラグ3
これが問題なのですが、フラグ3がONになる条件が見つけられませんでした。
筆者はEvan周辺だろうと思っていくつか試してみましたが、少なくとも以下の条件ではONになりませんでした。
- Evanを殺人モードにしないで[2-Bonus: The Abyss]を含む3面ともクリア
- Evanを殺人モードにして[2-5: First Trial]をクリア
- [2-13: Subway]でBikerに会う
もしかしてオールA+を達成しないとONにならないとかでしょうか……。(終わってないんかい)
フラグとエンディングの関係
フラグが3つあることは分かりましたが、これらのON/OFFとエンディングの分岐との関係がわからなければ意味が無いですね。
なのでセーブデータを編集してフラグを書き換えながら、4通りの組み合わせで[2-25: Apocalypse]をクリアして、エンディングの分岐を調べてみました。すると結果は以下の通りになりました。
フラグ1 | フラグ2 | フラグ3 | エンディング | |
---|---|---|---|---|
1回目 | ON | OFF | ON | A |
2回目 | OFF | ON | ON | B-1 |
3回目 | ON | ON | OFF | B-1 |
4回目 | ON | ON | ON | B-2 |
まず1回目の結果から、フロッピーを回収していようが謎のフラグが立っていようが、Evanが家族を選んだ (フラグ2がOFF) ならばエンディングAになることが分かります。そして2~4回目の結果から、全てのフラグがONでなければエンディングB-2は見られないことが分かります。
これを実際に確かめた時、すごくびっくりしました。まさか本当にフロッピーディスクがエンディングの分岐と関係あるとは思ってなかったので。
ということは、あとはフラグ3をONにする条件さえ判明すれば、正規の方法でエンディングB-2を見ることができます。
一応、まだ怪しいところはあるので、そのうち調べようと思ってるのは以下のあたりです。
- B-2でEvanが「間違いなく陰謀 (conspiracy) があった」と言い切ってる。このゲームで、ほかに陰謀 (conspiracy) という言葉を使うのは[2-13: Subway]のBikerだけ。やっぱり[2-13: Subway]に何かあるんじゃないか。
- B-2を見るのにフロッピーが必須なので、フロッピーに記録されていた2つの住所が怪しい。ひとつは[2-Bonus: The Abyss]で行くNW 27th Ave。もうひとつのNE 101st Stはゲーム中に出てこないが、ほかに 101st がつく住所はBikerがいる101stのHank'sだけ。
- B-2でEvanが「アメリカ軍が関与していた可能性 (the US military may have been involved)」に触れてるが、どうやってそこにたどり着いたのか。米軍といえば、Evanは[2-9: Ambush]でハワイにいたけど……。
以上、不完全燃焼ですみません。お付き合いくださりありがとうございました。