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[Hotline Miami] 怪電話で主人公たちを操った奴らの手口を考える

 ※この記事にはHotline Miamiシリーズのネタバレが含まれています。

 Hotline Miami (1・2) の主人公たちを操る怪電話の出処について、考察というか妄想しました。

  • [2018/05/22] 電話の発信源の説明に矛盾があったので、強引に修正しました。
  • [2018/05/23] タイトルがネタバレのような気がしたので変更しました。
  • [2018/06/03] JacketがSWATに突入されたのは偶然説を思いついたので文章を修正しました。

前書き

「ベーカリーのTimです」
「ベーカリーのTimです」

 ゲーム中、プレイアブルキャラクターのJacket・Biker・Jake・Richterのもとには、たびたび怪電話がかかってきます。電話はなんの脈絡もない色んな人を名乗り、「いつまでにどこに行け」といった指示のようなものを出してきます。Jacketたちは電話で指示された場所に行き、ロシアンマフィアを殺して帰ってくるということを繰り返します。

 Hotline Miami 1は、ほとんどのレベルでJacketを操作してこれを行うゲームでした。最初にプレイした時は、電話で指示された場所に行くのはともかく、そこで躊躇なくロシアンマフィアを殺しまくるJacketが意味不明で恐ろしかったです。

 しかしBikerとRichterのストーリーでは、「週末までに墓石を届ける」だの「Rosa様の葬儀についての予定」だの、明らかに電話の指示に従わなければマズイことになると思わせる脅迫じみた電話がありました。Jakeも[2-15: Withdrawal]のイントロで、似たような目に遭ったと思しき発言をしてます。

 Jacketには、そこまではっきりした脅迫電話は無かったと思います。が、[2-5: First Trial]での弁護士の言葉によると、Jacketも「ロシアンマフィアに脅迫されて犯罪を行った」と主張してるようです。もしかしたらJacketの元にも、本編開始前とかにヤバめの電話がかかってきてたのかもしれません (後述)。

 1のBiker編Trueエンドで判明する通り、これらの電話の裏にいるのは愛国者集団『50 Blessings』でした。正確には、この実験に志願したというJonatanとDennisのふたりが中心になって、何らかの手段で会員に電話をかけてきていたと見られます。

 このページでは、本編中から手がかりになりそうなテキストを抜粋していき、彼らの具体的な手口を考えます。なお、翻訳に伴ってニュアンスが変化しているかもしれないので、テキストは英語版のものを用います。

 ※あくまで筆者個人の見解です。作中で明言されていない以上、本当のことは何にも分かりません。

Phone Hom社との関係

タコマスクを持つ男
タコマスクを持つ男

 一つ目は、[1-16: Safehouse]でBikerが包丁片手にエンジニアらしき男から聞き出した話です。このオッサンの隠れ家にはタコマスク (Charlie) が落ちているので、ここでは仮に彼をCharlieとします。

Charlie:

I can't tell you who's calling the shots...
But they're using Phonehom to sweep up their trails.
I only helped them set it up at the station.
You'll have to hack into their system to trace them.
I went into hiding as soon as the job was finished.

[1-16: Safehouse]イントロ

 雑な直訳……「誰がやってるのかは、私にはわからない……。しかし、奴らはPhonehomを使って痕跡を消している。私は奴らの基地でそれをセットアップするのを手伝っただけだ。追跡するには、奴らのシステムをハックしなければならない。私はその仕事を終わらせてすぐ、ここに身を隠したんだ」

 (なお、このページでは 'Phonehom' は表記揺れとし、引用する以外では 'Phone Hom' に統一して書きます。)

 個人的には、このオッサンは元Phone Homの技術者だったのかなと思います。Jacketが[1-7: Neighbors]でPhone Homに行けと命令される電話では、「電話会社にいたずら電話をしてる奴がいる」と言われました。なのでPhone Homが電話会社だとすると、50 BlessingsはPhone Homの回線か何かを使って、何らかの工作を行っていたのでしょうか。

 電話の発信源は、警察が把握していたものだとSouth 86th Streetでした。これは[1-14: Vengeance]イントロで読める警察のファイルに書いてあります。[2-5: First Trial]のJacketの裁判で、警察が電話の発信源として特定していたナイトクラブは、同じものを指していると思われます。

 しかし、Bikerが[1-18: Prank Call]にてPhone Homの社長室のパソコンから発見した住所は、North 87th Placeでした。実際にJonatanとDennisが隠れていたのはこちらです。Phone Homを (どのようにか) 使うと、ここからの電話をSouth 86th Streetからのものであるように見せかけられるのか?

 結論から言うと、このページを書くにあたって最後まで説明できなかったのが、この『電話の発信源がSouth 86th Streetである』という点でした。

 強引なので避けたかった説ですが、もう『Charlieを脅してSouth 86th Streetから発信できる回線をNorth 87th Placeに繋がせた』以外にこれを説明する案が思いつきません。そんな工作はどう見ても犯罪目的でヤバイですが、確かにCharlieはすぐにでも自分が消されることを恐れて、貯金をはたいてまで入手した隠れ家の奥で頭を抱えてました。実際、そこまでヤバイものだった可能性はあります。

 ただ、それだけだとやはり、South 86th StreetNorth 87th Placeの1フロア目の見た目がクリソツな点は謎のままです。これで住所まで同じだったら、ここはロシアンマフィアが経営するクラブなので、地下に行った時のBikerのセリフ 'Infiltrating the enemy... How clever of you.' (公式日本語版のテキストだと「敵の懐に忍び込んで… ずるがしこいな」) の意味も分かるんですけど……。ゲーム中ではNorth 87th Placeがどんな建物であるかの説明は無いんだよな。

偉い人の車
偉い人の車

 話は変わって、Phone Hom社自体が50 Blessingsとどの程度の関係であるかは、本編中の描写だけでははっきりしないと思います。[2-15: Withdrawal]の3フロア目をノーミスクリアすると、50 Blessingsの偉い人がJakeを迎えに来ますが、その時に偉い人が乗ってくる車にはPhone Homのロゴが入ってます。フロント企業なのでしょうか。

 でも、[1-18: Prank Call]でBikerに殺されたPhone Homの社長の気弱そうな感じや、仮にCharlieが元社員だったという推測が正しいとすると、脅されて利用されているだけかもしれません。もともと存在していたPhone Homという電話会社に50 Blessingsが入り込んで、一部か全部を乗っ取ったという線もあります。50 Blessingsのバックにはアメリカ軍 (の将軍) がついているし、仕事を発注する見返りに人を送り込むだとか、やり方はいくらでもありそうです。(※注:アメリカの役所事情は知りません。)

 あと本当にどうでもいいのですが、[1-16: Safehouse]のBikerのセリフは、英語版テキストだとビックリマークだらけですごくテンション高いわ口汚いわで面白いです。ほんとにどうでもいい。

Richterの証言と地下の基地

燃やされた車
燃やされた車

 二つ目は、[2-17: First Blood]でRichterがEvanに話した内容です。

Richter:

Well, it all started with these strange messages on my phone.
At first they were pretty straight.
Asking me to do things.
Small things, like calling random numbers leaving cryptic messages,
going around town painting these marks at certain points...

Evan:

Marks?

Richter:

Yeah. A circle with three lines across...
...
Anyway, I didn't do what they told me to.
Figured it was all a prank.
After a while the messages started getting threatening...
A few days passed. Then one morning I woke up to find my car torched.
And...
These was this message on my machine saying I better do what I was told.
Or bad things would happen...

[2-17: First Blood]イントロ

 雑な直訳……「全ては電話に残された奇妙なメッセージから始まった。最初はかなりストレートだった。俺に何かをやれと指示してくるんだ。ちょっとしたことだ、ランダムな番号に電話をかけて暗号みたいなメッセージを残せとか、町のあちこちにマークを描けとか」「マーク?」「ああ。3本の線が入った丸だ。……とにかく、俺は奴らの言うことには従わなかった。全部いたずらだと思っていた。しばらくするとメッセージが脅迫的になり始めた……。数日経った。ある朝起きて、俺は自分の車が放火されていたのを見つけた。そして……留守電に、言われたことをやらなければ悪いことが起きるというメッセージが残されていた」

 この時残されていたメッセージというのが、「Rosa様の葬儀についての予定」のやつです。これマジで怖いです。従わないでいて今度は家に火をつけられたらと思うと、足の悪いRosaを抱えているRichterは本当に追い詰められただろうなと思います。

 これによると、JonatanとDennisは留守電のメッセージすらも50 Blessingsの会員を脅して喋らせていたようですね。この分だと、Richterの車に火をつけたのも別の会員で、その会員もまた別の会員に脅されていたかもしれません。

 Richterが言う「ランダムな番号」というのが、「会員自身にランダムな番号を押させた」「ランダムに見えるような色々な番号を指示してかけさせていた」のどちらであるかは不明です。しかし、ランダムな相手に怪電話をかけてもただの犯罪ですし、きちんとJacketらに怪電話がかかってきたことからすると、後者です。

 でも電話の発信源はSouth 86th Streetだったはずです。ただ単に会員から会員に電話をかけさせるだけでは、そうはならないような……?

 そこのところをどう説明するのか考えてて、気になったのが[2-3: Hard News]のJakeのシーンです。

電話口の相手に話しかけるJake
電話口の相手に話しかけるJake

Eric:

Good day! This is Eric from Miami Auto Repairs.
I'm calling to tell you that we have finished service...

Jake:

Hello!? Who is this?
Let me talk to your boss, OK!?

Eric:

...swing on by NW 12th Ave place and pick...

Jake:

Hey! I'm talking here! ...

Eric:

...we guarantee you the best service in town! *CLICK* ...

Jake:

Don't you hang up on me, dammit!
Show some goddamn respect! ...

[2-17: First Blood]イントロ

 ここ、コール音が鳴ってないんですけど、Jakeは留守電じゃなくてリアルタイムで電話を取ったような応対をしてますよね? これが留守電だったら、ちょっとJakeの頭の具合が良くないです。もう一つのJake回[2-15: Withdrawal]も同様でした。

 Jakeがいきなり「誰だ? お前のボスを出せ!」と食ってかかるのは、これ以前にも似たようなイタ電が何度もあったからだと思います。前述したように、Jakeも本編外で脅迫電話を受けてる描写があります。度重なるイタ電に辟易して、コール音が鳴らないようにしてたとか? それとも蛇の直感で鳴った瞬間に取ったとか?

 このシーンはゲーム内で見ると、他の留守電シーンと違って電話機の赤いランプが点滅してません。Jakeの家の電話機グラフィックはEvanの家のものの色違いですが、Evanの家の電話は[2-13: Subway]イントロで、しっかり点滅してます。なのでコール音が無い謎はあれど、やはりJakeはリアルタイムで電話を取っていると考えられます。

 仮にリアルタイムだとしたら、それでも電話口の相手はまったく反応せずに、自分の要件だけ喋って電話を切ったことになります。相手も脅されてるだけで、必死だったのかもしれません。が、先程の住所の問題と合わせてみると、電話のメッセージが全て録音されたものだと考えれば辻褄が合うような。

JonatanとDennisの基地
JonatanとDennisの基地

 JonatanとDennisの基地には画像の通り、たくさんの電話機が乗った机 (右側) と、その机からコードが伸びている録音機とカセットテープ (左側) がありました。

 Richterが言っていた「ランダムな番号」がここの電話機のどれかに繋がっていて、喋らされた「暗号のようなメッセージ」が彼らに録音されていたとしたら? さらに、Jakeが受けた怪電話がここ (回線はSouth 86th Streetを経由してる) から発信されたもので、メッセージは録音したテープが再生されていただけだったとしたら……?

 これなら怪電話の発信源は必ずSouth 86th Streetになり、たとえリアルタイムで電話を取ったとしても、相手が返事をするわけないです。それに、あらかじめ計画をきちんと立てて録音テープを作っておけば、JonatanとDennisにとって都合の良い時にマスクの殺人鬼を動かせます。決行当日に会員から会員に直接電話をかけさせるのは、Richterのように指示を無視する人がいて、うまくいかないだろうし。

Jacketの家の留守電テープ

 三つ目は、[2-5: First Trial]イントロのJacketの裁判で聞ける話です。

検察:

Now, the defendant claims that he was ordered to commit these murders...
Did you investigate these claims?

(略)

署長:

Well, the defendant's answering machine was empty, the tape had been removed.

検察:

Did you find anything supporting these claims of 'threatening phone calls'?

署長:

No, sir. We did not.

(略)

弁護士:

You say you found no physical evidence supporting my client's claims.
Then what about phone records?
Surely the police would have no difficulty accessing such information?

(略)

署長:

We did, sir.
The defendant seems to have received phone calls that match the time frame which he suggests.
But...

弁護士:

Did you manage to trace these calls?
If so, where did they come from?

署長:

We traced the calls to a night club called the Golden Truck Stop, yes.

[2-5: First Trial]イントロ

 雑な直訳……「被告人はこれらの殺人を命令されて行ったと主張しています。これについて調査されましたか?」(略)「被告人の留守番電話はカラで、テープは取り外されていました」「被告人が主張する『脅迫電話』を裏付けるものは見つかりましたか?」「いいえ、見つかりませんでした」(略)「依頼人の主張を裏付ける物的証拠が見つからないと言いました。では、通話記録はどうでしたか? 警察ならばそれを調べることは難しくないのでは?」(略)「はい、被告人は証言通りの時間帯に電話を受けていたようです。しかし……」「発信元を追跡しましたか? だとしたら、どこからのものでしたか?」「追跡した先はGolden Truck Stopというナイトクラブでした」

 長いので普通にゲーム内で見てください。ここで言われている『Golden Truck Stop』は、前述したロシアンマフィアのクラブです。そのことは警察も把握しているはずなのですが、以降は警察の主張があやふやでよく分かりません。

 2のエンディングでEvanがインタビューに「警察の捜査は混乱を極めていて、多くの謎が残っていた」なんて答えてましたが……50 Blessingsが周到だったのか? マイアミ警察が無能なのか?(失礼)

 ここで出てくる、Jacketの家から消えていたという留守電のテープは、作中で関係ありそうなものがひとつだけありました。[2-13: Subway]クリア後のデモで、Richterの部屋の机に置いてあるカセットテープです。これが、[1-11: Deadline]でRichterがJacketを撃った後、Jacketの家の電話機から抜いて持ち去ったものだとしたら……。

Richterの部屋のテープ
Richterの部屋のテープ

 Evanが見たテープの日付は3月10日3月16日でした。でもメッセージが '...' で終わっているので、もっと続きがありそうです。Richterの部屋は当時 (1989年) のままにしてあるとRosaが言っていたので、1989年のものでしょうか。

 作中には確か、1989年3月10・16日のシーンはありませんでした。これがJacketの家の留守電テープだとすると、上で書いた「本編開始前にJacketが脅迫電話を受けていた」説が信憑性を帯びてきます。

 もちろん普通にRichterの家のもので、Rosaを巻き込まないためにRichterが怪電話のテープを抜いていただけという線も充分あります。どちらにせよ、机の上にポンと置いてあるのはどうなんだというだけです。Richterが逮捕されたときに警察とかは来なかったのかな……。

 今これを書いてて思いましたが、忠実に仕事をこなしてたはずのJacketがあのタイミングで始末され (かけ) た理由って、単に潮時だったからかもしれませんね。Jacketは[1-9: Crackdown]で、突入してきたSWATから逃げ帰ってます。警察に捕まるのは時間の問題だと判断されたから、余計なことを喋られないようRichterに殺させたうえで、留守電テープも抜いて証拠隠滅されたのかも。

 [2018/06/03 追記] 筆者はずっと、建物に入るJacketが周囲の人に見られていて通報されたのだと思ってたのですが、[1-9: Crackdown]は2フロア目の机の上に大量の薬物らしきものがありました。あの建物のロシアンマフィアはもともと警察にマークされてて、Jacketとは偶然鉢合わせただけの可能性もあります。どちらにせよ、警察に見つかったためにJacketが始末されたという線はあると思います。

 実際には、Jacketは重傷を負っただけで死なず、病院から脱走してロシアンマフィアのボスを殺した後に逮捕されました。このあたり、JonatanとDennisはヒヤヒヤしたのでは? しかし留守電テープは回収済みだし、幸か不幸かJacketは50 Blessingsと脅迫電話の関連性に気づいてませんでした。Richardが言うところの「お前が事の全容を知ることは無い」です。

 やがて、The Fansを筆頭とした、Jacketをヒーロー視する市民も出てきました。逮捕されたJacketの存在が、少なからずあの世界の反ロシア運動に拍車をかけていたとしたら、むしろ50 Blessingsにとっては好都合になったはずです。

 [2-20: Release]でRichterは、50 Blessingsの息がかかっていると思しき刑務官に仕組まれて、凶暴な囚人とタイマンさせられました。やろうと思えば、50 Blessingsは刑務所の中の人間も殺せるということです。なのに、同じ刑務所で服役しているJacketは消されてません。やはりあの日、RichterがJacketを殺すのに失敗したのは、最終的に結果オーライだったのかも。

50 Blessingsの手口

 いろいろ横道に逸れました。以上の手がかりから、筆者が推測したJonatanとDennisの手口は以下の通りです。

  1. ロシアンマフィア関連の建物に清掃員として潜り込み、地下に基地を作る。
  2. Phone Homのエンジニアを脅して、『発信用の電話機がSouth 86th Streetからのものに見えるように』、さらに『受信用の複数の電話機がすべて別の番号になるように』回線を繋がせる。
  3. 清掃員として色々なところに潜り込み、ターゲット (ロシアンマフィアと関係のある施設や家) を物色する。
  4. 地下の電話から50 Blessingsの会員に電話し、『地下の受信用の電話機の番号』のいずれかに対して、「[どこか] の [だれか] です。[ターゲットの住所] で何々があるから [いつ] までに行くように」という電話をかけるように指示する。※1
  5. 地下の電話に指示どおりの電話がかかってきたら、カセットテープにメッセージを録音する。
  6. 元軍人のJacketなど、腕っぷしが強そうな会員を脅迫しつつ、動物のマスクを送り付ける。※2
  7. 時期を見て、マスクを送った会員の家に電話をかけ、録音したメッセージを流してターゲットの住所に向かわせる。
  8. 緊急時のみ、DennisかJonatanから会員に直接電話をかけて指示を出す。([1-7: Neighbors]でJacketをBikerのもとに向かわせた件など)
  9. マスクの会員が不要になったら、別のマスクの会員を送り込んで始末させる。

 ※1:最初だけJonatanとDennisから直接電話し、以降は会員を使って別の会員に電話させてるかも。

 ※2:足がつかないように直接置きに行ってるかも。

 どうでしょうか?? Charlieのセリフは、「Phone Hom (社の電話回線) を使って痕跡を消している」という程度の解釈をしました。当初は『Phone Hom』という製品があって、それを使うと発信源をごまかせるのかと思ったんですけど、それだと何でもアリになってしまうのでやめておきました。

 ほか、[1-5: Full House]でJacketが受け取る電話には「後で清掃担当を送る」というセリフがありました。これが単なるフレーバーテキストじゃなくて何かのほのめかしなら、JonatanとDennisが清掃員の恰好でやってる仕事は、他にもあったかもしれません。単に、下水道で死にかけてるワニマスクをなんとかするってだけの意味かもしれないですが。

1985年のBeard隊との類似点

Beard隊の連絡手段
Beard隊の連絡手段

 ちなみに、この50 Blessingsからの怪電話は、1985年のハワイ戦争でBeard隊が使ってた連絡手段と似てます。Beard隊も無線を使う時は偽名を名乗り、暗号のような会話でやりとりしてました。それだけなんですけど、The Colonelが50 Blessingsの創設にかかわっていたとする根拠のひとつです。

車が大破してしまって……
車が大破してしまって……

 ただ個人的に分からないのが、[2-16: Casualties]クリア後のデモで、Beardが救助を要請する時にも偽名と嘘の理由を言おうとしたシーンです。あの時は周囲にアメリカ軍がいたし、隠す必要は無さそうに見えるのですが。

 無線はソ連軍に傍受されてるかもしれないから、遠回しに言わなきゃいけないとかのルールがあったのかもしれません。だとしたら、この連絡方法はBeard隊に限らず、アメリカ陸軍で広く使われていたことになります。

 でもこのシーンって、Beard (どちらかというとJacket?) はなぜかアメリカ軍から銃を向けられてます。そういえば、Beard隊の服装は他のアメリカ軍兵士のものと違いますが、なんというかBeard隊ってゲリラ部隊だったのかな? 作戦上、味方にさえ無暗に身分を明かすことができなかったのか? 謎です。

 あと単なる感想ですが、ここのBeardのセリフ、何度もプレイして見返すと泣けてきます。ずっと丁寧だったBeardの口調が荒れる感じがヤバイです。1の制作当時からBeardとJacketのエピソードが決まっていたことをふまえて、2をプレイ後に1をプレイしなおすと、Jacketは色々限界だったのかなという感じがして辛いです。Beardとの電話で出てくる「時の流れが全ての傷を癒してくれる」って言葉が悲しいし、それからきっかり3年後 (1986年4月3日→1989年4月3日) がJacketの[1-Prelude: The Metro]だってこともゾワゾワします。

 以上、長々と妄想にお付き合いくださり、本当にありがとうございました。

おまけ「小さな用心」

小さな用心1
小さな用心2

 Jakeを撃ち殺す直前の50 Blessingsの偉い人と、Richterに囚人をけしかける直前のJonatanです。同じこと言いながら人殺すのメチャクチャ怖いです。Charlieもどっかしらで殺されてそうだなぁ……。

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去る512時間前、キリウ君は折れてない千歳飴を渡してきて、ぼくが折るよう仕向けた。1024時間前、彼はこの世のものではないハッシュアルゴリズムでひとりブロックチェーンを始めていた。